この度、第90回日本温泉気候物理医学会総会・学術集会を2025年5月24日(土)、25日(日)の2日間にわたり、神奈川県横浜市、横浜商工会議所 横浜シンポジアにて開催させていただくことになりました。
本学会は、今から90年前の昭和10年(1935年)に設立され、昭和13年(1938年)に日本医学会に第15番目の学術団体として加入した長い歴史があります。設立以来、本学会は、温泉医学、気候医学、物理医学およびその他の理学療法に関する研究と臨床への展開を推進する国内唯一の医学会として一貫して活動を続け、その成果を国内外に発信してまいりました。特に最近では、温泉の持つWell-Beingへの寄与への期待が改めて見直されております。
第90回学術集会では、これまでの学術研究、学会活動を踏まえ、これから10年後の学会創設100周年に向けて現在社会が抱える課題に対して我々はなにができるのか、またなにをすべきかを改めて考える機会としました。このことを踏まえ、今大会のテーマは広く多くの人々に本学会を知ってもらえるよう「温泉で人をもっと元気に!学会設立100周年に向けて」と分かりやすく将来志向のものにいたしました。
メインの企画として、現在、本学会内に設置した将来構想委員会の提言を公表する予定としています。その他、90周年にふさわしい企画を鋭意検討中ですので皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
また、今回の開催地は便の良い横浜・山下公園前といたしました。横浜は温泉とは縁遠いイメージかもしれませんが、実は電車で10-20分の川崎や東京都西部は一大温泉地になっています。日帰り入浴施設も多く、神奈川は21件、都内は42件の温泉を使った公衆浴場があります。多くの浴場は真っ黒なコーヒーや麦茶のような褐色の「黒湯」と言われる湯ざわりの良い腐植質豊富な温泉となっており、意外にも大都会で全国的にも珍しい黒色の温泉を堪能することができます。最近ではインバウンドの海外観光客にも人気のスポットです。ご興味のある先生はぜひ「黒湯」をご体験ください。大会ポスターはそのなかの1つ、東京都大田区蒲田の温泉銭湯、はすぬま温泉様から写真を提供いただきました。
学会場目の前は横浜港に面した山下公園、学会場に隣接して200件の中華料理店が軒を並べる日本最大の横浜中華街、夜景のきれいなみなとみらい地区、山手の洋館群などがあり学会の合間にぜひご散策ください。
ちょうどバラが咲き乱れている2025年5月の横浜で皆様とお会いできることを楽しみにしております。